2019年3月末までに、ドンナイ省における各銀行の産業分野および建設分野への総貸出金額は50億米ドル以上と推測されます。そのうちに、産業分野のみは約40億米ドル（約９３兆ベトナムドン）の予想です。 産業および建設分野への貸付は、ドンナイ省の総貸付残高の約60％を占めています。
アマタ工業団地（ビエンホア氏）におけるドンティエン合資会社の輸出品の製造
ベトナム国営銀行のドンナイ支店によると、産業・建設は当省の総生産（GDP）の６０%を占めているため、本分野への貸付が省内の総貸付残高の６０％を占めるのは妥当であり、当省の発展計画に適切だということです。
産業への資本調達
ドンナイ省における国内消費品および輸出加工品を生産しているほとんどの企業は銀行から資金を借りなければなりません。 各企業は生産高も輸出高も上がってきて、生産拡大が進んでいる中、ローンの需要も高くなっています。当省における各銀行の貸付残高を調べてみると、生産・輸出加工企業への貸付金額は、総貸付残高の40～60％を占めています。
ベトナム外商銀行（Vietcombank）、ドンナイ支店の社長のファム・タイン・ヴィン氏は、「2019年3月末までに、Vietcombankのドンナイ支店の総貸付残高は約１１兆ドンであり、そのうちに生産・経営企業向けの貸付は全体の６０％を占めている。これら企業の不良債権比率が水準より低い」と発表しました。
生産・加工業への貸付金額が多いが不良債権率が低い事実から見ると、企業の経営活動が順調で効果があると判断できます。銀行から借りた資金を活用した新規設備投資や工場拡大などを通じて、企業が生産効率を上げて、国内市場および輸出市場を拡大することができます。
HD BANK銀行のドンナイ支店の副社長のグェン・ティー・ムイ氏は「HD BANK銀行のドンナイ支店は産業・加工・経営分野の各企業へ４兆以上を貸出した。この金額はHD BANK銀行の総貸付残高の４０％を占め、年頭と比べて約５%上がっている。これもHD BANKの主な貸出分野であり、他の分野への貸出はわずか10～20％だ。」と述べました。
顧客へ便利な環境を作るために、銀行は柔軟性のあるサービスを提供し、手続き時間を短くしています。銀行の要求を満たし、運営活動が安定している企業は、簡単にお金を借りることができます。企業の総資産額の70～80%にあたる金額を貸付する銀行も多くあります。建設中の機械、設備、建物を担保に借りることができます。
産業の成長に貢献する。
2019年の与信管理についてベトナム国家銀行はGDP成長率およびインフレ率に基づき、最大与信伸び率目標を14％にて設定しています。 原則としては、信用拡大を安全かつ慎重で、効果を保ちながら生産・経営分野へ集中し実施する。特に農業企業、中小企業、輸出加工企業、ハイテク企業を優先する必要があります。この方針に従い、ドンナイ省の各銀行は生産・産業分野への貸出を中心にし、リスクの高い不動産産業および株式分野への貸出を抑制しています。
Vietcombank銀行ドンナイ支店の 取引カウンター
ベトナム投資開発銀行（BIDV）ビェンホア支店の社長のブー・ドック・クァン氏によると、「現時点BIDV銀行ビェンホア支店の総貸付残高は11兆ドンであり、そのうちに生産・経営企業への貸出は約４兆５千億ドンを占めている。これからも、規定された優先分野に加えて、産業分野への貸出も優先続ける」という事です。
豊富な資金源および進化している市場はドンナイ省の産業を促進するための重要な要素の一つです。２０１９年の第１四半期に当省の産業生産高と輸出売上高とともに前年同期と比べて成長率が７％以上でした。各銀行の管理職によると、銀行の資金が企業の需要に応えれれますが、その資金を借りるために企業が銀行の要求を満たさなければなりません。
ベトナム国営銀行のドンナイ支店の副社長のグェン・マイン・フン氏は「ドンナイ省における各銀行の産業・建設分野への貸出金額は１１６兆ドンです。ドンナイ省は産業団地のため、産業分野への貸出比率が高いのは妥当で発展の傾向に沿っています」と見解を出しました。なお、マイン氏によると中小企業への貸出金額は３９兆１千億ドンで全体の２０％を占め、前年同期と比べて5.5％上がっています。実際、銀行から資金を借りる必要な中小企業がまだ多くありますが、担保資産がない企業も少なくありません。
現在、ドンナイ省に42銀行の56支店が設置した217箇所の取引所に加えて、36箇所の信用基金協会があります。2019年3月31日までの総貸付残高は１９４兆１千億ドンであり、年頭と比べて７％上がっています。そのうち、不良債権率は0.9％を占めています。生産・経営企業への貸出金額は急に上がっています。短期借入金利は6～9％／年で、中長期借入金利は9－11％／年です。
Huong Giang
