電子廃棄物は主に家庭やオフィスから排出されており、そのほとんどはスクラップ屋に収集されている。 こ特別な廃棄物の不適切な取り扱いは、環境に悪影響を及ぼす
電子廃棄物は環境への脅威である(写真:TL)
回収がが難しい
電子機器は家庭ではなくてはならないものである。電子廃棄物は壊れたり、使わなくなったりするテレビ画面、コンピューター、プリンター、ファックス機、携帯電話、タブレット、カメラ、バッテリー、テクノロジー機器などの電気電子機器である。.
比較的に新しくてまだ使える電子製品は、中古品屋に販売されることが多い。 中古の電子機器を購入するお店は、多くの場合、それを改装して販売する。あるいは分解して、使える部品を他の電子機器の修理や交換に使用する。
2015年に、首相は廃棄製品の回収および処分についての規制に関する16/2015/QĐ-TTg号政令を発行した。 この政令は、製造業者がベトナム市場に販売された廃棄製品を、中間収集場所経由で回収し国内で処理するか、海外に輸出して処理する責任を定める。2017年までに、資源環境省は、16/2015/QĐ-TTg号政令の第5条13項及び第9条1項の細則を定める34/2017/TT-BTNMT号通達を発行した。 したがって、製造業者はベトナム市場に販売された廃棄製品の回収に当たり、回収システムや回収ステーションを設置しなければならない。
各回収ステーションは廃棄電池の回収か、廃棄バッテリーの回収か、廃棄電機器の回収かを明記しなければならない。しかし、ほとんどの人はこの規定を知らなくて、もしくは気づかない。多くの場合は回収ステーションに持って行きたいが、場所がわからない。また、人々にとって、スクラップ屋に売るのはもっとも便利である。
スクラップ屋に売られた電子廃棄物は、通常、分解され、銅と鉄の部品が販売される。価値のない残りの部分は、燃やされたりごみにされる事が多い。
環境に有害
国連環境計画(UNEP)によると、電子廃棄物には1000以上の様々な化合物、主に重金属成分、貴金属成分が多く、毒性物質を含んでおり、 深刻な環境汚染を引き起こし、人間の健康に悪影響を与える。
スクラップ屋で内部部品を分解して銅と鉄を回収するという事実は、無意識に有毒物質を土壌に付着させ、徐々に蓄積して地下水源に浸透させる。この作業は、環境に被害を及ぼす。環境に放出される古い電子機器の毒素は目に見えないが、癌、呼吸器疾患、心血管疾患などの原因となり、人間の健康に対する潜在的なリスクがある.
一方、電子廃棄物の量は毎年増加し続けている。 汚染防止局(資源環境省)の統計によると、2014年のベトナムの電子廃棄物の総量は6万トンで、2016年までにこの量は9万トンになり、2018年には11.6万トンに増加した。テレビ、コンピュータ、周辺機器、オーディオ機器、電話などの家電製品は、現在の総廃棄物の2%を占めている。
ハノイ工科大学の環境科学技術研究所の報告によると、ベトナムの電子廃棄物の量は、主に家庭(電化製品)、オフィス(コンピュータ、コピー機、ファックスなど)から、毎年10万トン増加している。 さらに、不具合のある電子製品、違法的に輸入された中古電子製品も、この電子廃棄物の量の増加に「貢献」している。
Hoang Giang