畜産市場が好調であるものの多くの困難に直面している

​現在、豚、鶏などの多くの畜産物は、農家に利益をもたらしています。これは、Covid-19の流行の影響により、家畜製品の販価が原価を下回った期間後の回復を示しています。

農家は、年末、特に2022年の旧正月には、畜産物の販価がさらに上がる事を期待しています。しかし、家畜飼料の価格が下がっておらず、近い将来には上昇し続ける可能性があるため、畜産業界は依然として多くの困難に直面しています。

Cam My県の養鶏場

撮影：Phan Anh

市場のウォームアップ

経済・社会活動が徐々にニューノーマルに戻り、多くの畜産物の価格が徐々に上がり、農家は利益を上げ始めています。

現在、農場で販売されている工業型養鶏場の鶏肉の価格は30〜32千VND / kgと高く、数か月前の1万VND / kg未満の何倍にも上がります。ニワトリの価格は55〜60千VND/kgです。ここ数週間のスーパーミートダックの価格は徐々に上昇する傾向があり、現在は36〜38千VND / kgです。農場で販売される生豚の価格は、農場と地域によって異なり、価格は47〜5万VND/kgです。この価格は昨年同期よりも安くて農家の期待通りになっていません。しかし、この価格は前の困難な時期よりもはるかに高くなり、農家も利益を上げています。

その中で、工業型養鶏場の鶏肉の価格はかなり上昇しました。 Long Duc 町（Long Thanh県）にある工業型養鶏場のオーナーであるLe Quang Huy氏は、鶏肉の価格は手頃な価格であり、農家は利益を上げていると述べました。さらに、年末数ヶ月の天候も鶏の成長に非常に好都合であり、病気も抑制されています。しかし、飼料の高価格やその他の投入コストにより、繁殖数量が減少し、利益も限られています。

市場の需要の徐々な回復は畜産物の価格が数ヶ月前よりもはるかに高くなる理由です。その中で、繁殖量の減少により供給はより低くなる事も価格に影響しています。農業農村開発局の報告によると、繁殖される家禽の総数は現在2,530万頭で、前年同期比で7.54％減少しています。豚の総数は約240万頭に達し、2020年同期比で1％以上増加しました。

養豚農家は、生豚の価格の上昇が飼料の継続的な高騰に追いつかないことを心配しています。 （Vinh Cuu県の養豚場。撮影：Phan Anh）

投入コストの上昇が心配

畜産物の価格は上昇しましたが、投入コストが依然として高くて、畜産業は依然として困難と課題に直面しています。Lo 25町（Thong Nhat県）の養豚場のオーナーであるNguyen Van Trung氏は次のように述べました。「毎年だと現在の価格で農家はかなりの利益を上げています。しかし現在、飼料の価格が高すぎるため利益がほとんど出ておらず、赤字の場合もあります。私たちは、安定した消費と価格だけでなく、手頃な投入コストも期待しています」。

現在、ベトナムの動物飼料生産は依然として輸入原材料に依存しているため、世界市場の変動に直接かつ強く影響を受けています。企業や専門家によると、動物用飼料の価格が下がるのは難しくて、近い将来には値上がりし続ける可能性が高いと思われています。

Olmix Group（フランス）の技術部長であるMichel Guillaume博士は、気候変動の影響により、動物飼料原料の供給がすぐに回復することは困難であり、おそらく2022年半ばまで安定することはないと予測しています。また、動物用飼料の価格が高騰する要因は、輸送費が高いことです。ベトナムは、輸入された材料の代わりに現地で調達でる他の原材料の供給源を段階的に探す必要があります。

東南部の家禽繁殖協会のLe Van Quyet副会長によると、飼料や他の多くの投入材料の価格上昇により家畜業のコストが大幅に上昇しています。気候変動の影響で世界の原材料供給が減少しているため、年末まで動物用飼料の価格が下がらなく、逆に上がる可能性があると予測されています。Covid-19の影響により、輸送コストも増加し続けています。

                                                                                                   Phan Anh